野尻抱介プロフィール
野尻 抱介(のじり ほうすけ、1961年-)は、日本の小説家、SF作家。ハンドルネームは尻P。宇宙作家クラブ会員。
1961年、三重県にて生まれた。当初は計測制御・CADプログラマーやゲームデザイナーとして働いていた。1990年、ゲーム制作会社「ホビー・データ」の設立に参加。同社が運営するプレイバイメールのゲーム管理者(マスター)の一人として活動する。1992年、同社のプレイバイメール『クレギオン』のノベライズ『ヴェイスの盲点』を上梓し、作家デビューを果たした。以後、尊敬するアーサー・C・クラークを目標に、宇宙を題材にしたSFを書き続ける。それらの著作が評価され、星雲賞の日本短編部門を4回、日本長編部門を2回受賞している。野尻抱影のファンで、ペンネームも彼に由来している。
ペンネーム | 尻P |
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誕生 | 1961年 三重県 |
職業 | 小説家 |
活動期間 | 1992年 - |
ジャンル | SF小説 |
代表作 | 『ロケットガール』(1995年) 『天使は結果オーライ』(1996年) 『私と月につきあって』(1999年) 『太陽の簒奪者』(2002年) |
主な受賞歴 | 星雲賞日本短編部門 (2000年、2007年、2008年、2009年) 星雲賞日本長編部門 (2002年、2003年) |
処女作 | 『ヴェイスの盲点――クレギオン』 (1992年) |
公式サイト | 野尻抱介リファレンス・マニュアル |
おすすめ情報
作風
ハードSF的傾向の強い作品が多い。例えば「クレギオン」シリーズは太陽系外惑星を主な舞台としており、巻ごとにまったく異なる性質の惑星を登場させて惑星物理学がストーリーの根幹に大きく関わっている。「ロケットガール」シリーズでは、有人ロケット打ち上げの技術的問題を正面から扱っている(女子高生が宇宙に飛び出すのにも、軽い体重という厳然たる物理学的根拠がある、という設定である)。
社会活動
「ロケットガール」の名を冠した文部科学省女子中高生理系進路選択支援事業「ロケットガール養成講座」が秋田大学にて2006年12月より開講(〜2007年3月下旬)。ロケットガール養成講座によるハイブリッドロケット製作、打ち上げを抱介はたびたび訪れた。
賞歴
- 2000年 -『太陽の簒奪者』(短編版)で第31回星雲賞日本短編部門を受賞。
- 2002年 -『ふわふわの泉』で第33回星雲賞日本長編部門を受賞。
- 2003年 -『太陽の簒奪者』(長編版)で第34回星雲賞日本長編部門を受賞。
- 2007年 -『大風呂敷と蜘蛛の糸』で第38回星雲賞日本短編部門を受賞。
- 2008年 -『沈黙のフライバイ』で第39回星雲賞日本短編部門を受賞。
- 2009年 -『南極点のピアピア動画』で第40回星雲賞日本短編部門を受賞。